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公開日:2022.11.11(金) 更新日:
業界未経験OK?PMOの求人・募集状況を紹介
PMOは「Project Management Office」(プロジェクトマネジメントオフィス)の略で、その名前の通りプロジェクトマネジメントを担う組織になります。
PMOは、プロジェクトを成功に導くための様々な業務を担当します。
ただ、中にはPMOという組織の必要性をあまり感じないという人もいるのではないでしょうか?
実際、私たちの普段の生活の中でもプロジェクトは存在しますが、PMO無しで目的を達成できているものも多くあります。
しかし、結論を言えば、PMOは社会的にニーズの高い必要な組織と言えるでしょう。
今回は「PMO人材の求人」、「未経験から正社員を目指すにはどうすべきか」、「月給はどの程度もらえるのか」、など2024年のPMOの求人状況をもとに説明します。
PMO案件の募集状況とその特徴
PMOはビジネスを推進する上で、非常に需要が高い手法となっています。
そして、その業務を担当するPMOコンサルタントは、企業にとって今後も高いニーズを保つ、またはさらに高くなっていく存在になっていくことが予想されます。
多くの企業がPMOコンサルタントの獲得を目指しており、PMOの役割を担える人材は基本的に仕事に困ることはないでしょう。
よくあるプロジェクトとは?
PMOの求人情報を確認すると、以下のようなプロジェクトをよく目にします。
- 経営戦略、組織戦略、販売戦略などの立案
- システム開発・導入の推進
- 社内業務の改善
プロジェクトはどんな業界でも企画されます。そのため、上記であげたものはほんの一例に過ぎず、他にも様々なプロジェクトが存在します。
それぞれのプロジェクトに個々の要件や特徴があるため、PMOメンバーはその特色に合わせ臨機応変に対応していくことが求められます。
具体的な勤務実態とは?具体的な業務、月給、残業の有無に関して
PMOの勤務実態や業務内容は個々のプロジェクトに強く影響を受けます。
プロジェクトによっては残業が多いなど体力的に厳しい勤務になることや、特殊な役割を担うこともあります。
そのため、PMOメンバーにはプロジェクトに合わせて臨機応変に役割を果たしていく力が求められますが、まずはPMOの一般的な働き方を知ることが大切です。
具体的な業務
PMOは管理関連の業務が基本的な役割になります。
大規模なプロジェクトであっても、常に全体の状況を把握し、各チーム、部署、メンバーと適宜コミュニケーションを取りながらプロジェクトを確実に推進します。
経営層と仕事をすることもあれば、エンジニアと一緒に開発関連のタスクを実施することもあります。主に以下のような業務を担当します。
- プロジェクトのルールの標準化
- 予算、進捗、スケジュール、品質、リスク、などの管理
- プロジェクトメンバーの教育、個別業務の支援
PMOはどの程度の給与・賞与をもらっているか
PMOの月給は基本的には高くなりますが、メンバー個人の経験やスキルに大きく左右されます。
PMOはその役割から高い学歴と豊富な経験を持つ人材が採用されるイメージがありますが、新卒の社会人が就くことも可能であるため、低い場合もあります。
非常に需要が高い職種であることや、人材を育てる上で理想の環境であることから、新人を積極的に採用する企業が多くなっています。
PMOの月給としては低いものでは25万円程度です。ただ、平均的な社会人の月給と比べると高くなっています。
100万円程度の月給を提示する求人は決して珍しくなく、高い場合だと200万円を超える求人もあります。
求人募集サイトを確認すると、高い年収を得られる職種になっていることが分かります。
諸手当はあるのか
企業やプロジェクトによりますが、PMOにも手当はあります。そして、PMOはその業務内容から手当が発生しやすい職種でもあります。
プロジェクトを成功させることが責務になるため、期日までに予定された成果物を作成することが求められます。
繁忙期は特に残業手当、深夜手当、休日手当などが付くことが多くなります。
また、様々な部署とコミュニケーションを取ることや、採用されるメンバーは管理職であることも多いため、出張手当や役職手当などをもらうことも多くなっています。
残業はどの程度発生するか
そして残業有無に関しては、プロジェクトの状況に強く影響を受けます。
全く残業が発生しないプロジェクトもあれば、炎上している案件など残業や土日出勤が多い現場もあります。
特に、システム開発などITプロジェクトは想定外の問題が発生することが多く、残業もある程度は覚悟しておく必要があるかもしれません。
ITエンジニアが歓迎される理由とは?
特定の勤務経験がある場合はPMOとして採用されやすくなります。
近年は特にシステム開発関連のプロジェクトが多いため、ITエンジニアとしての職歴があれば大きな強みになります。
求人サイトを確認すると、その多くでIT関連のスキルやエンジニアの勤務経験が歓迎要件として記載されていることが分かります。
現代は社会的にDXなどIT技術を利用した仕組みが多く開発されており、企業でもその傾向は変わりません。ビジネス優位に立つため、デジタル化の推進は必要不可欠な要素になっています。
経済産業省もホームページで企業に向けてDXの必要性を訴えています。このような状況から、ITエンジニアの勤務経験を持つ人材は需要が高くなっています。
※参考サイト(経済産業省)
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/dx/dx.html
PMOのリモートワーク求人について
PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)のリモートワーク求人は、従来は少ないと考えられていましたが、近年の状況変化により増加傾向にあります。
PMOの仕事は通常、チームの進捗管理やクライアントとの打ち合わせなど、対面でのコミュニケーションが重要視される傾向がありました。
しかし、新型コロナウイルスの影響により、リモートワークが可能な案件が増えてきているのです。
具体的には、フリーランススタートの案件データによると、PMOの全案件1,887件のうち、リモート/在宅ワーク案件は551件存在しています。
フルリモートではなくても、週1〜2日のリモートワークが認められるケースも増えています。
ただし、リモートワークのPMO案件であっても、緊急時や重要な局面では出社が必要となる可能性があります。
そのため、在宅で働く場合でも、必要に応じて出社できる状態を維持することが重要です。
フリーランス求人・案件 | フリーランスITエンジニア向け求人・案件サイト【フリーランススタート】
https://freelance-start.com/jobs
リモートワークのPMO案件を獲得する方法
リモートワークのPMO案件を獲得するには、フリーランスエージェントの活用、クラウドソーシングサービスの利用、SNSの活用などの方法があります。
特に上流工程の案件は、フリーランスエージェント経由でしか応募できないケースも多いため、エージェントの活用が効果的です。
未経験者の求人に関して
PMOコンサルタントは非常に需要のある職種であるため、未経験でもPMO関連の仕事に就きたいと考えている人は多いと思います。
では、未経験からいきなりPMOのメンバーとして採用されることはあるのでしょうか?
未経験okでも応募可能な仕事はあるのか?
「未経験歓迎」となっている求人は多数掲載されています。
もちろん、経験者を求める求人と比較すると、月給など条件は低くはなっていますが、未経験を募集するものも数多くあります。
特にシステム開発のプロジェクトなどは多くの会社で企画されますが、人材が不足しています。そのためPMOの勤務経験が不問の求人募集も多くなっています。
正社員になることは可能か?
PMO未経験で正社員を募集している職種もあります。
特に新卒第二新卒など若手向けの求人は経験不問の募集が多い印象です。
しかし、30代以上になるとある程度の経験が求められる募集が多くなっているようです。
未経験でもプロジェクト管理やクライアントとの折衝など、重要な業務を任せてもらえる求人も中にはあります。
たとえば、以下のような案件があります。
- 経営計画や販売戦略の立案における進捗管理
- システム開発プロジェクトの要件定義におけるヒアリング
- 業務マニュアルや業務フローの作成
未経験の場合、古参社員と一緒に仕事をする環境が用意されている場合が多く、実務をこなす過程でスキルや経験を得ていくことができ、キャリアを築いていく上で非常に魅力のある職種になります。
PMO案件は特に経験者向けのものとなると、給料が高い案件が多くあり、経験者向けの案件は例えば、以下のような条件があります。
- 大手コンサルティングファーム出身者
- SAP導入支援の経験
- 海外ベンダーとの折衝経験
経験者の募集求人となると、ファームでの勤務経験や、SAP、Oracle、Salesforceなど特定の製品の開発や導入経験、ビジネスレベルの英語力、などを求められるものが多くなります。
このような高いスキルが求められる案件であっても、未経験から仕事を通して経験を積上げていくことで目指していくことは可能です。
経験不問案件の特徴に関して
前述した通り未経験の求人は多数ありますが、求められる条件が全く無いかと言われると、もちろんそうではありません。
未経験であっても、その企業やプロジェクトによって、求められる人物像、資質があります。未経験の求人では、たとえば以下のような条件が募集要項に掲載されています。
- PMOとしてキャリアを積んでいきたい方
- 自分から質問できる方
- 基本的な書類作成能力がある方。
- PMO業務について個人で学んでいける方
未経験の場合、専門的なスキルというよりは仕事に対する姿勢が求められることが多いようです。
当然、選考過程では面接もあるため、求められる条件に合わせて自身の資質を適切にアピールする必要があります。
PMOに向いている人の特徴や必要なスキル
PMOはその業務の特性から向いている人とそうでない人がいます。
主な業務となるプロジェクトマネジメントの仕事は、様々なバックグラウンドを持つメンバーと協力していくことや、状況や環境に合わせて柔軟に対応していくことが求められます。
そのため、主に以下のような特徴を持っている人が向いていると言えます。
人とコミュニケーションに抵抗や難が無いこと
PMOにはその業務内容から管理スキルが強く求められますが、それと同じくらいコミュニケーションスキルも重要になります。
例えば、経営戦略立案などのプロジェクトであれば、クライアント企業の経営層や管理職、IT関連のプロジェクトであれば、システムエンジニアやWebデザイナーなど、プロジェクトによって協業する人は異なります。
当然、コミュニケーションの仕方などが変わってきます。
考え方や趣味嗜好が合わない人とのコミュニケーションに抵抗なくやり取りができる力が必要です。
また、リモートワーク環境下では、対面でのコミュニケーションが制限されるため、オンラインツールを効果的に活用し、明確かつ簡潔なコミュニケーションを行う能力も求められます。
その場に合わせた柔軟な対応ができること
プロジェクトには始めと終わりがあります。
PMOコンサルタントは特定の現場だけでずっと仕事をするわけではなく、プロジェクトが終わったらまた別の場所で働くことになります。
そのため、プロジェクト固有の要件や環境に合わせ求められる役割をこなしていくことが求められます。
時には前の現場で正しいとされていた考え方が、次の現場では通用しないこともあります。
新しいプロジェクトで勤務することになった場合は特に注意し、その現場特有の考え方があれば理解した上で、適切な対応を取ることが求められます。
なお、リモートワーク環境下では、物理的な制約や時差などの新たな課題に直面することもあるため、より高度な適応力と問題解決能力が必要となります。
学ぶことに対して前向きであること
PMOコンサルタントは学び続けるという姿勢が重要になります。
例えば、参画する案件が製造業界から物流業界に変わった場合、新しく業界の専門用語などを学ぶ必要が出てきます。
それ以外にも、プロジェクトが次のフェーズに移行する時、プロジェクトの都合で求められる役割が変わった時、など仕事の過程で新しいことを学ぶ必要が出てくることが頻繁にあります。
次に必要になる知識やスキルを予想し身につけておくことは不可能であるため、新しいことが始まってから学ばなければならないことが必ず発生します。
そのため、「学ぶ」ということに対して抵抗が無いことは強く求められる特性になります。
実際、クライアントから信頼されているコンサルタントは、仕事の傍ら資格取得など業務で必要なスキルを身につける時間を作り、日々勉強に励んでいることが多いです。
まとめ
今回はPMOの需要状況に関して説明しました。
2024年現在、PMOの求人状況は以下のようにまとめられます。
- 需要:多くの企業がPMOコンサルタントの獲得を目指しており、今後もその需要は高まると予想されています。
- 給与:PMOの給与は比較的高水準です。月給の範囲は広く、低いものでは25万円程度から、高いものでは200万円を超える求人もあります。
- リモートワーク:従来は少なかったリモートワーク案件も増加傾向にあり、フリーランススタートの案件データによると、全体の約29%がリモート可能な案件となっています。
PMOを担える人材を求めている企業は多くなっており、未経験から正社員になり活躍していくことも可能です。
今後もその傾向は変わらないと予想されています。
たとえ未経験だったとしても、業務内容に興味があればおすすめの職種になります。
ただし、高度なスキルと幅広い知識が求められるため、継続的な学習と経験の蓄積が成功の鍵となるでしょう。