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- 【PMOになるには】身につけておきたい必要スキル5選!資格もチェック
公開日:2023.12.28(木) 更新日:
PMOとは何か、必要なスキルやおすすめの資格はあるかなどに関して詳しく解説

プロジェクトマネジメント関連の職種である「PMO」。
どんな業界でもプロジェクトは企画されるため、様々な環境で活躍していけるチャンスが生まれます。
また、高い年収が期待できることも大きなメリットになります。
この記事ではPMOとは何か、必要なスキルとしてどんなものがあるか、おすすめの資格はあるかなどに関して解説するのでぜひ参考にしてください。
PMOとは
PMOとは「Project Management Office」の略です。
その名前の通り、PMOとはプロジェクトマネジメントが主な役割となる組織を指します。
基本的にはプロジェクトの開始と同時に立ち上げられ、終了と同時に解散になります。プロジェクトを成功させるために導入される組織です。
なぜプロジェクトマネジメントが重要なのか?
プロジェクトはどうすれば成功したことになるのでしょうか?
もちろん目的を達成すれば成功になりますが、もう少しだけ具体的に考えると、当初決められた予算、スケジュール、品質を厳守することとも言えます。
目的達成のためならいくらでも費用がかかっていいわけではありません。
当初決められた予算をオーバーしてしまったら、プロジェクトは成功とは言えなくなります。
そのため、プロジェクトを成功させるためには当初決めた目標を達成できるよう様々な要素を管理します。
たとえば以下のような対応が必要です。
- 最終期限から逆算する形でタスクごとに期限を設ける
- プロジェクト推進の過程で購入する備品やサービス、人件費などが予算を超えていないか随時確認する
- 成果物が想定通りの品質を担保できているか確認する
このような管理をすることで、プロジェクトの成功確率を高めることが可能です。
そのため、PMOの役割であるプロジェクトマネジメントは非常に重要な業務になります。
PMOの役割を職種別に解説
PMOの主な役割はプロジェクト推進ですが、具体的には多種多様な仕事があるため、そのタスクはかなり細かく分けられることになります。
そのため、PMOの各メンバーは全員が同じ仕事をこなすわけではなく、役割を分担し効率的に仕事を進める場合が多いです。
たとえば後述するPMOアドミニストレータ、PMOエキスパート、PMOマネージャーという3つの役職に分ける形で役割を分担することがあります(ただし、実際には企業や現場によって役割分担の方法は異なるため、本件はあくまでモデルケースになります)。
出典:日本PMO協会|NPMO
PMOアドミニストレータ
プロジェクトを推進する際は、通常様々な種類の事務作業が発生します。
PMOアドミニストレータは主にそれらの業務を担当する職種です。
たとえば、プロジェクトメンバーのPC端末など必要な備品の申請、利用を予定しているITサービスの契約と導入、新規参画メンバーのキャッチアップ支援などがあります。
PMOエキスパート
PMOはプロジェクト全体を俯瞰します。
その上で、予算やスケジュールに大きな影響が出そうなリスクや課題を検知した場合は率先して対応が必要です。
PMOエキスパートはそのようなPMOのメインとなる業務を積極的に推進していく役割が求められます。
たとえば、プロジェクト内部のチーム間で発生した問題への対応が挙げられます。
中立的かつ合理的な判断と解決までの対処が必要です。
PMOマネージャー
PMOはプロジェクトをマネジメントする組織ですが、その組織をマネジメントするリーダーも必要です。
PMOマネージャーはメンバーのタスク管理、プロジェクトマネージャーやオーナーなどステークホルダーへの報告などを担います。
基本的には管理職としての役割を実践しますが、重大な問題が発生した場合は現場での作業が求められることもあります。
PMOになるために必要なスキル5選
PMOとして働くコンサルタントにはプロジェクト管理の役割が求められます。
マネジメントに関するコンサルティングサービスをクライアントに提供することになるわけです。
そのためには必要なスキルをしっかり把握し、普段から能力を磨いておきましょう。
1. 管理能力
PMOはマネジメント関連が最も必要なスキルになります。
その名前の通りプロジェクトをマネジメントする組織であり、タスク、スケジュール、予算など様々な要素を管理します。
マネジメント関連の業務を進めていく上では経験も知識も必須です。
特に経験の部分からスキルアップしていくことになります。
マネジメント方法はプロジェクトの状況に合わせて検討・調整するものです。そのため、机の上での学習が難しいスキルになります。
PMBOKなどにまとめられている管理手法やその特徴を数多く覚えておけばいいわけではなく、プロジェクトの特性や課題を正確に分析し適した方法を個別に導入していくことが重要です。
つまり、考える力と推進力が求められます。
2. 要求定義のスキル
通常、プロジェクトは達成すべき目的があり、そのための選択肢も複数あります。
適切な手段を選択できなかった場合、プロジェクトをうまく管理できなくなり、最悪の場合は失敗に終わってしまうこともあるでしょう。
そうなってしまうとクライアントから使えないPMOコンサルタントとして評価されてしまうこともあります。
そうならないようにするためには適切な要求定義ができるスキルが必要です。まずはプロジェクトの目的をしっかり把握し、どのような要件があるのか細かく定義しましょう。
たとえば、クライアント企業が売上拡大を目指すためプロジェクトを立ち上げたとします。その場合、
- ECサイトに商品を出す
- PR用の広告を作成する
- 営業人材の採用を増やす
などの手段があります。また、仮にECサイトを選択したとして、
- 他社が運営するECプラットフォームに出品する
- 自社オリジナルのECサイトを構築する
などの選択肢が考えられます。これらは要件定義を適切に実施することで最適な手段を選択可能です。
3. コミュニケーションスキル
PMOの業務はそのほとんどにおいて高いコミュニケーション能力が求められます。
たとえば、進捗や課題を管理するには担当者からの情報収集が必要です。
要求定義をするにもクライアントからプロジェクトの目的や実現したい内容を詳細に引き出し、達成が難しいと判断すればスコープやスケジュール調整のためネゴシエーションします。
そして、タスクの割り振りをする際も目的や最終的な成果物のイメージを相手に伝える形で認識合わせが必要です。
このようにPMOはプロジェクトマネジメントが主な業務である以上、あらゆる場面で高いコミュニケーション能力が求められます。
必然的に多くのステークホルダーと認識を合わせプロジェクトを推進することになります。
直接の会話はもちろん、メールやチャットなど文字でのコミュニケーション能力や、プロジェクトによっては英語など外国語力も、PMOにとって必要なスキルになります。
4. ロジカルシンキング
論理的に物事を考えられる力は特に問題が発生した際に必要なスキルです。
プロジェクトには想定外の問題がどうしても発生します。そのような場合、PMOは率先してその問題に対処していく役割も求められます。
問題を解決するにはその内容を正確に把握した後で、合理的な判断が必要です。問題の原因を見極め、解決のためにはどのような手段が適切か検討します。
またプロジェクトでは、PMOだけで解決できない問題も多く発生します。
その場合、他のチームにも原因、状況、解決策を説明し協力してもらう必要があります。
合理的な説明ができないと協力してもらえない可能性もあるため、論理的な判断とその説明ができるスキルがPMOには必要です。
5. IT知識
プロジェクトマネジメントのスペシャリストとしての役割が求められるPMOにはIT知識も必須と言われています。
しかし、これを聞くと疑問に思う人もいるのではないでしょうか?
PMOはプロジェクトマネジメントの組織であるため、ITは必要なスキルではないと考える人は多いと思います。
ではなぜPMOにIT知識は必要なのでしょうか?
理由はいくつかありますが、その最も大きな理由の一つには社会的に流行しているDXの推進が挙げられます。
DXによって業務の自動化や顧客への付加価値創出を実現している企業は多いです。
ITを活用せずに市場価値を高めていくことはどの業界でも難しいでしょう。
そのため、どの企業でもシステム開発や導入のプロジェクトが数多く企画されていることから、IT知識を持つPMOコンサルタントの需要は非常に高くなっています。
実際、IT人材不足が強く懸念されていることもITプロジェクト増加の裏付けになっています。
経済産業省の資料によると、2030年にIT人材は最大で約80万人不足すると言われているのです。
PMOを目指す人におすすめの資格
PMOは仕事でプロジェクトマネジメントを経験しながら実用的なスキルを身に付けていくべきです。
しかし、資格試験も実はスキルアップに有効です。
資格試験でプロジェクトマネジメントを学んでおくことで、実際の現場で知識やスキルを吸収しやすくなります。
業務を経験しながら同時に資格試験で勉強することで相乗効果を得ることができ、関連するスキルを圧倒的なスピードで高めていくことが可能です。
日本PMO協会認定資格
プロジェクトマネジメント初心者向けの資格になっています。
他のプロジェクトマネジメント系の資格と比較すると難易度は低めです。特徴としてはオンライン完結型であることが挙げられます。
学習のしやすさが大きなメリットになっていて、忙しい人でも難なく学習、受験ができます。学習はEラーニングとなっており、スマホでも受講が可能です。
また、最終試験も自宅で受けることができます。
PMP🄬
PMP🄬とは、PMI(プロジェクトマネジメント協会)が運営する資格です。
プロジェクトマネジメントの経験と知識の両方を証明することができます。
世界的に有名な資格であり、海外企業へのアピールにもなることがメリットです。
ただし、デメリットとしては資格取得の難易度が非常に高いことが挙げられます。
資格を取得するには経験も条件になっています。大学卒業であれば直近8年間に3年以上かつ4,500時間以上のプロジェクトマネジメント経験が必要です。
ちなみに高校卒業であれば直近8年間に5年以上かつ7,500時間以上の経験が求められます。
またそれに加え3時間の公式研修を受けて試験に合格する必要があります。
プロジェクトマネージャ試験
IPA(情報処理推進機構)が運営する資格です。
IT関連のプロジェクトマネジメント資格になっています。ITプロジェクトで活躍していきたい人に特にオススメです。
前述の通り、ITプロジェクトは企業で増加傾向にあります。
プロジェクトマネジメントだけでなくIT関連の知識もアピールできるため、ITプロジェクトのPMO人材の選考過程で有利になる可能性があります。
P2M資格試験
日本プロジェクトマネジメント協会が提供しているP2M資格試験は、プロジェクトマネジメントの学習や実践力を保有していることを証明するために利用できる資格です。
受験資格や出題範囲が異なる5つのレベルの試験が用意されています。
- プロジェクトマネジメント・コーディネーター(PMC)資格試験
- PMSプログラム試験
- プロジェクトマネジメント・スペシャリスト(PMS)資格試験
- プログラムマネジャー・レジスタード(PMR)資格試験
- プログラムマネジメント・アーキテクト(PMA)資格試験
レベルによって、講習の受講、特定資格の取得、実務経験など、必要とされる受験資格も異なります。
そのため、受験する際には試験概要の最新情報をご確認ください。
記事まとめ:必要なスキルを身につけるための意識を日頃から持とう
本記事ではPMOに必要なスキルを中心に解説しました。
PMOを目指すのであれば、しっかりキャリアプランを立てることが推奨されます。
記事の中では企業のシステム導入などIT関連のプロジェクトが特に増えていることに触れましたが、プロジェクトの種類はそれ以外にも数多くあります。
たとえば、経営企画、新規事業立案、社内業務改善など様々なプロジェクトが企画されます。
どんな種類のプロジェクトでも活躍できる人材になることは不可能に近いです。
そのため、まずは自分の専門領域を絞り、その領域で活躍できるだけのプロジェクトマネジメントスキルを身に付けましょう。
その後、経験を積みながら徐々に活躍の場を広げていくことがおすすめです。
そのためには普段から自分が理想とするPMOをイメージし、意識的に経験を積みスキルアップしていきましょう。