PMOがやることとは?概要からやること、将来性、資格までを解説

公開日:2025.04.08(火) 更新日:

PMOがやることとは?概要から将来性、資格までをわかりやすく解説

PMOがやることをご存じですか?

PMOは自社のプロジェクトを横断的に支援し、成功に導く組織です。

近年の技術革新等によりプロジェクトは多様化しています。

この記事では、プロジェクトを成功させるためにPMOがやるべきことを詳しく解説します。

PMOとは?

PMOとは?

PMO(Project Management Office)とは全社のプロジェクトを横断的に支援し、成功に導く専門組織です。

PMOはプロジェクトの計画策定、進捗管理、リスク管理、品質管理、リソース管理などプロジェクト全体に関与します。

複数のプロジェクトが同時進行している場合にはリソースの最適配分や優先順位の設定など提言し、組織全体のプロジェクトを俯瞰して調整する役割も担います。

全社のプロジェクトを下支えし、成功に導く重要度の高い組織といえるでしょう。

PMOがやること

PMOがやること

PMOはPMを支援しプロジェクトを成功に導く専門家です。

ここではプロジェクトマネジメントの専門家としてPMOが行うことを紹介します。

マネジメント教育

従来のマネジメントスキルだけでは、近年の複雑化するプロジェクトに対応できない場合があります。

そのため、PMOがPMへのマネジメント教育を行うことは、プロジェクトの成功に不可欠です。

今までのマネジメントスキルでは、アジャイル開発やリモートワーク環境でのプロジェクトなど、新しい働き方に対応できないことがあります。

また、プロジェクトの規模が大きくなるほど、コミュニケーションや利害調整などPMの負担は増大します。

PMOが、リスク管理や変更管理などの専門的な知識を教えることでPMはより効果的にプロジェクトを推進できるようになるでしょう。

さらに、OJTを通じて、実際のプロジェクトで経験を積む機会を提供することも可能です。

実践的なPMスキルや、新たなマネジメントスキルをレクチャーしてくれるPMOは、PMにとって非常に助かる存在です。

PMOがPMのスキルアップを支援することで、プロジェクトの成功率向上を期待できます。

相談や客観的なアドバイス

PMOがPMに対して相談と客観的なアドバイスを提供することは、プロジェクトをスムーズに進める上で非常に重要です。

PMはプロジェクトにおいて数多くの重要な決断を下す必要がありますが、常に正しい判断ができるとは限りません。

予期せぬ問題が発生した場合、PMOは過去のプロジェクトの経験や知識に基づいて、客観的な視点からPMにアドバイスを提供できます。

例えば、知見に基づいた複数の選択肢を提示し、それぞれのメリット・デメリットを説明することでPMがより適切な判断を下せるように支援します。

壁打ち相手となり、PMの考えを整理するだけでも、大きな助けとなるでしょう。

PMOが相談相手となり、客観的なアドバイスを提供することで、PMはより自信を持ってプロジェクトを推進できるようになるでしょう。

解決方法の提示

PMは必ずしもすべての分野に精通しているわけではありません。

特に新技術や新しい業界のプロジェクトでは、PM自身が課題を理解していても具体的な解決策を見つけることが難しい場合があります。

例えば、AI技術を活用したプロジェクトにおいてPMがAIに関する知識を持っていない場合、PMOがAIの専門家と連携して技術的な課題に対する解決策を提示します。

また、過去の類似プロジェクトの事例を紹介することで、PMはより効果的にプロジェクトを推進できるようになるでしょう。

PMOの専門知識や経験に伴う適切な解決方法の提示が、プロジェクトの成功に大きく貢献するでしょう。

リソースの調整

PMOがプロジェクトに必要なリソースを調整することは、人材不足や部署間の利害関係が絡む場合に非常に重要です。

プロジェクトを推進するためには、適切なスキルを持った人材を必要な時に確保する必要があります。

しかし、他部署から人材を借りる必要がある場合、PMだけではリソースの確保が難しいことがあります。

また、部署間の利害関係が絡む場合、PMが交渉してもなかなか合意が得られないこともあるでしょう。

人を集められないケースや、部署間の利害関係からリソースを調達できない場合に、PMOが他部署と調整してリソースを調達してくれることは、PMにとって非常に助かります。

PMOのリソース調整能力が、プロジェクトの成功に大きく貢献するでしょう。

PMOが「やめとけ」「意味ない」といわれる理由

PMOが「やめとけ」「意味ない」といわれる理由

PMOには「やめとけ」「意味ない」といった否定的な意見が出てくることがあります。

ここでは、PMOが「やめとけ」「意味ない」と言われる理由について解説していきます。

「やめとけ」といわれる理由

PMOの役割は重要である一方、「やめとけ」と言われることもあります。その理由は、以下のような要因によるものです。

  • 広範囲な業務範囲と作業量の多さ
  • プロジェクトに対する責任
  • 調整役としてのストレス

PMOはプロジェクトの専門家のため、プロジェクトが遅延したりトラブルが生じた場合に責任を追及されるケースもあるでしょう。

しかし、PMOはプロジェクトを成功させる上で欠かせない存在であり、その貢献は企業戦略の達成や個人のキャリアアップに大きく貢献するでしょう。

詳しくは以下のリンクをご参照ください。

「意味ない」といわれる理由

PMOはプロジェクトをスムーズに進めるための重要な役割を担う一方で、「意味ない」という声も聞かれます。

その理由は、以下のような要因によるものです。

  • 現場を理解せず事務的にふるまう
  • プロジェクトへの貢献度が見えにくい
  • 役割と業務内容がプロジェクトによって異なる

PMOはプロジェクトを支援するため、プロジェクトの成功はすべてPMによるものと思われがちです。

そのため、PMOの貢献が見えにくいという側面があります。

しかし、PMOはプロジェクトの成功に必要な存在であり、プロジェクトの成功と企業の競争力強化に貢献できるでしょう。

詳しくは以下のリンクをご参照ください。

PMOの将来性

PMOの将来性

変化の激しいビジネス環境において、企業が成長を続けるためには常に新しいプロジェクトを立ち上げ実行していくことが求められます。

特に、複雑化するプロジェクトや複数のプロジェクトが同時進行する状況においては、PMOはプロジェクトの成功に不可欠です。

近年ではAIやIoTなどの新技術を活用したプロジェクトが増加しており、これらの技術に関する知識やスキルも求められるようになっています

PMOは多様化するプロジェクトに対応するための専門組織として今後ますます需要が高まり、将来性も非常に高いと言えるでしょう。

詳しくは以下のリンクをご参照ください。

PMOにおすすめの資格

PMOにおすすめの資格

PMOとして活躍するためには、プロジェクトマネジメントに関する知識やスキルを体系的に学ぶことが重要です。

ここでは、PMOにおすすめの資格を紹介します。

  • プロジェクトマネジメント・アソシエイト認定
    プロジェクトマネジメントの基礎知識を習得していることを証明する資格であり、プロジェクトマネジメントの初心者におすすめです。

プロジェクトマネジメント・アソシエイト認定資格
https://www.npmo.org/pjma/

  • プロジェクトマネージャ試験
    日本国内のプロジェクトマネジメントに関する資格であり、プロジェクトマネジメントの知識やスキルを証明できます。
  • PMP資格
    プロジェクトマネジメントに関する国際的な資格であり、プロジェクトマネジメントの知識や経験を証明することができます。

自身のスキル、役割に合った資格を取得しスキルアップと能力のアピールをしていきましょう。

詳しくは以下のリンクをご参照ください。

記事のまとめ

記事のまとめ

PMOがやるべきことはプロジェクト全般の広範囲にわたります。

時代に合わせた最新の技術や管理手法を積極的に取り入れ、全社のプロジェクトを成功させることで企業戦略の達成に貢献します。

これからPMOの重要度と将来性はますます高まってくるでしょう。

このように将来性が高く、キャリアとしても有望なPMOに参画してはいかがでしょうか?